合言葉(^_^)v

内部進学という入試制度の問題点について


 最近、私立中学・高校の難化に伴い付属の小学校から内部進学した内部生達が、進学後苦労している等の噂を耳にする機会が増えてきたように思います。だからせっかく入った学校だけど中学からは他のところを受験したり、早く(小学校低学年)から大手進学塾で外部からの受験生に交じり受験勉強に勤しんでいる・・などなど。6年制私学の場合、進学後にうまく勉強についていけない子どもさんは一定の割合で発生していて、それは内部進学のない私立中学でも同様に見うけられる光景だと思います。6年制の進学校へ進んだ場合に大切なことは、1年生・2年生の間は成績順位は変動するけれども、3年生以降は割と固定化してしまうということを認識されることです。中学受験が大変だった分、中1・中2はゆっくりして・・などと考えていたらとりかえしのつかないことになってしまったというケースが多いのも事実だと思います。中には入試の成績が1位で入学式で新入生代表だった子が、高校からは他校へ進学せざるをえなかったなどというケースまで見うけられます。

 

 新たに始まった中学生活では、小学生の頃の偏差値や入試での点数がどうだったかが影響するのは、まぁ中1の1学期ぐらいまでで、2学期以降は、課題確認テストや小テストも始まりますので、中学校の勉強を含む生活のペースにいかに早く上手に馴染むことが出来るかが大切になります。公立中学とはペースも内容も違いますので、宿題だけでなく日常的な予習・復習そして小テストなどへの勉強など時間を上手に使い、計画的にこなす必要があります。

 

 そこをきちんとがんばって、内部進学の場合、外部生と違って入試で優遇されますのでせっかくの「疲弊しきっていない頭脳」の利点を活かして欲しいですね。内部生に限らず、大変だった入試と同じくらいその後の生活が大切なのだと考えてやって欲しいと思います。