ご挨拶

 柴田ゼミ 

   代表 柴田 務 (しばたつとむ)


 

 毎年、入試の前日の授業終了時には、子どもたちを一つの教室に集めて入試当日の心得等の注意をします。その際、黒板に『虎視眈々』の文字を書いて、「プレッシャーをはねのけて、獲物をねらう虎の目で、明日は自分の夢をしっかりつかんでおいで」と話します。少し不安で落ち着かない、でも真剣な子どもたちの表情を見ながら、「この一年で大きく成長したなぁ」と思う瞬間です。

 

 

 

 

 

 ↳コロナが5類に移行されて、マスクなしでの初の授業時にパチリ。ばっちりのカメラ目線ですww

 

 『受験』という言葉にはあまりよいイメージをもたれない方もおられるかと思いますが、私たちは、『受験』は子どもたちを人間的に成長させる一つのきっかけにできると考えています。

 

 例えば、奈良県の私立高校の場合、他府県よりも日程が早いこともあって競争率が高く、10倍超えなどという学科もいくつかあります。併願者もいますので、実際の競争率はそんなに高くはないのですが、例えば入試の競争率が5倍ということは単純に計算して5人が受験してそのうち1人しか合格しないということになります。そう考えてしまうと、まさに入学試験の会場は戦場となり、受験生はみな敵同士ということになってしまいますが、実際の入試に取り組む感覚には少し違ったものがあります。それは入試には合格最低点というものがあり、その点数に達していれば合格し、届かなかったら不合格になるということです。たとえ競争率が何倍であったとしても、問題は自分の学力が合格レベルに達しているかどうかであり、そう考えると敵は隣の受験生ではなく、自分自身の中の苦手科目やサボりたいなといった弱い心になってきます。『受験』を通して自らの弱さをいかに克服できるか、そんな試練の場として過ごさせたいと思うのです。

 価値観の多様化した現代、子どもたちは自分自身の将来像を明確に絞り込めないまま、漠然と戸惑い、集燥感を持ち、精神的にもろく傷つきやすい存在になってきたように思います。かけがえのない存在である自分自身ときちんと向かい合い、ちゃんと評価し、ねばり強く成長していけるようなそんな働きかけが必要です。

 

 『受験』という試練に対して明るく前向きに取り組ませたい。そして、子どもたち一人ひとりが自分自身とちゃんと向かい合い、自分自身の弱さを乗り越えた充実感や自信、そしてひとつ大人になった優しさの得られる『受験』であってほしい。どの子も主人公である『手作りの温かい塾』をめざして・・・・

 

 27年前の春にそんな挨拶で始めた柴田ゼミも今年で28年目を迎えることになりました。確実に成長していく子供たちに負けないように、私たち指導陣も、明るさに、熱心さに、面倒見のよさにこだわりを持って取り組んでまいりたいと思っています。

 


柴田ゼミを始めて20数年。どんどん中年になってお腹も出てきてしまったりして,何とかしなきゃと最近は卒業生の子たちにつきあってもらってマラソン大会に出たりしています。

毎年、年末の奈良マラソンは、パンダのコスプレで走っています。

『おさむ』の名前の謎は奈良マラソンを一緒に走ってくれてる「ななちゃん」(写真でパンダで隣に立っている^^)

が中2のときに、何を思ってか僕のノートや持ち物に「しばたおさむ」と書きまくって以来みんなから「おさむ」と呼ばれるようになったというのが、真相です^^ 人の名前を勝手に変えておいて、でも本人はきっと忘れています^^